グルメ

gelato En.(山形県南陽市)|季節の実りが溶け込んだ、美味しいジェラートが結ぶ縁。山形の風土とつながるジェラテリア

こんにちは。今回は山形県南陽市にある「gelato En.」をご紹介いたします。

以前ご紹介した「熊野大社」のそばに、2020年にオープンしたこちらのジェラート屋さんは、山形の地野菜や果物を中心に、季節のおいしい食材を用いた種類豊富な自家製ジェラートを楽しめるお店です。

今回取材にお伺いしたのは「熊野大社の大銀杏」が見ごろの11月中旬。
冬も間近のこの時期にジェラートを?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、冬だからこそ食べたくなるようなとっておきのメニューも堪能してまいりました。

ジェラートを通して、地域の季節や風土と縁を結べるお店、その魅力をお伝えしていきます。

gelato En.の外観

お店は山形鉄道フラワー長井線「宮内駅」から徒歩15分ほど、「熊野大社の大銀杏」のそばにあるこちらの建物です。

ここにはgelato En.のほかに全粒粉のドーナツ屋さん「maaru」と、県内を中心に制作活動を行っている吉田 真理さんのオープンアトリエ兼ギャラリーショップの「Atelier Bokka」が軒を連ねている、境内そばの素敵なスポットです。
お車でお越しの際には、熊野大社の駐車場をご利用いただけます。

gelato En.の店舗は建物の左側、1階及び2階のスペースです。
お店の前には芝生が。天気の良い日にはベンチ席でジェラートを楽しめるようになっております。
※冬シーズンについて要確認

ガラスに記された文章。
「ハレの日も、日常も。ご縁を結ぶ日本のアイス」という一節、神社のそばという場所柄も相まって、いっそう素敵に目に映りました。
そしてその脇にはこんな吊り旗が。

なんと、焼き芋…。これは素敵な予感がする。
そうなのです、後ほどご紹介しますが、gelato En.では冬シーズンの間、壺焼き芋の販売も行っているのです。

焼き芋とアイス、いまこの記事を読んでくださっているおいしいもの好きの皆さまはもうすでにお分かりのはず、
こたつで食べるアイスが至福であるのと同じく、「温かい×冷たい=ずっとおいしい」と。

まるで点Aと点Bの間を任意の速さで動き続ける謎の点Pのように、温かいものを食べた後の冷たいもの、そして冷たいものを食べた後の温かいもの、この繰り返しで人はどこまでもおいしさの奥の細道を進んでいけるのです!

期待に胸を膨らませながら、お店に伺います。

gelato En.のメニュー

店内のショーケースには、色とりどりのジェラートがずらり。
春から秋にかけては常時16種類、冬でも10~12種類ほどのジェラートがあるとのこと。


定番の「ながめやま放牧ミルク」や「八八農園さんのつや姫」、「自家焙煎黒ごま」などのほか、季節ごとの旬の地野菜や果物のジェラートが。

繰り返し訪れて、お気に入りの味を見つけたり、コンプリートを目指したりも楽しそう。

基本はシングル、ダブル、トリプルの3種類から選ぶスタイル。いずれもカップでの提供となります。今回は何種類にしようか、どんな組み合わせにしようか、目移りしますね。

お店の方曰く「新しいメニューを試してみたい気持ちと、でも定番もおいしいからなあ…という気持ちのはざまで悩まれる方も多いんです。参拝の前に一度いらっしゃって、決められないから参拝した後にまた来ます、という方もいらっしゃいますね。」とのこと。

分かります…嬉しくて楽しい悩みの時間ですね。その悩みを新たに抱えてのご参拝、というのも、チャーミングでほっこりしますね。
その日どんなジェラートが楽しめるかは、gelato En.のInstagramで見ることができるので、ぜひフォローしてチェックしてみてくださいね。

▼gelato En.のInstagram
https://www.instagram.com/gelatoen.official/

そして冷凍のショーケースの隣に、

ありました。「温かい×冷たい」のケース。
お伺いした日は「ロースト林檎」と「つぼ焼き芋」の2種類のジェラートが。こちらについては先ほどの価格とは別の設定となっています。

どちらも食べたいけれど、それはさすがに欲張りすぎる…どちらにしようかひとしきり迷った末、今回は「ロースト林檎」を選びました。焼き芋は次に伺ったときの楽しみにしようと思います。

gelato En.の店内の様子

1階:注文スペース

入り口の引き戸を開けると、このように白を基調としたシンプルな店内。

レジの隣にショーケース。アイスの彩りがひときわ映えますね。
こちらでアイスをオーダーすると、スタッフの方がサーブしてくれます。

中庭

注文スペースを出て向かって右側に進むと、このような中庭があり、ベンチに座って食べることもできます。

夏のシーズンにはタープテントが出ることも。自然を感じ、かつプライベートな空気感でゆっくりと味わえますね。

2階:イートインスペース

中庭に進む手前の階段を登って、店舗2階のイートインスペースでも購入したジェラートを楽しめます。

スペース内にはテーブル席が3席と、窓際のカウンター席が。
温かい店内で、ゆっくりと会話を楽しみながら過ごすことができます。

カウンター席:6席
テーブル席:2名×3席

注文したメニュー

ロースト林檎ジェラート 580円

甘い香りが漂う真っ赤なローストりんごの上に人気No.1の「ながめやま放牧ミルク」そしてトッピングにきな粉をひとかけ。
もうこの出で立ちがすでにおいしい。心がときめきます。

アイスとりんごをいっしょにひと口。
りんごは紅玉を使用、とのこと。甘みと酸味、そしてきな粉の風味が調和した豊かな味わい、口の中が幸せです。

りんごの温度で少しずつアイスが溶け、ミルクの味わいがより濃厚に感じられます。

窓の外には大銀杏。お店に伺ったときには雨模様でしたが、日が差してきらきらと光っているようです。

ゆっくりと過ぎる時間。甘いものって、幸せの近くにありますね。
とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

gelato En.の特典やサービス

12月からはつぼ焼き芋がスタート

先ほどもご紹介した通り、12月からは壺焼き芋の販売もスタートしました。
ご覧のような壺の中で、じっくりと調理して焼きあがったさつまいも、濃厚な甘みと滑らかな食感がたまりません。

焼き芋のみのご注文でも、アイスとの組み合わせを楽しむのもいいですね。

ご自宅用のジェラートも販売しています

また、「お家でもおいしいジェラートが食べたい…!」という方のために、ご自宅用のジェラートも販売しています。
先ほどの焼き芋と一緒にご自宅に持ち帰って、お家カフェタイムを楽しむ、というのも素敵ですね。

まとめ

今回は南陽市の「gelato En.」をご紹介しました。
今回はご紹介しきれませんでしたが、季節を通して、その時々の旬の野菜や果物を使った美味しいジェラートをお召し上がりいただけます。普段なかなか出会えないフレーバーにも出会えて、嬉しい驚きと発見があるかも。

熊野大社への参拝の前後に、山形の風土、そして訪れる人同士の縁を結ぶジェラート屋さんに、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

店名 gelato En.
電話番号 0238-40-0805
住所 〒992-0472 山形県南陽市宮内3647-2 C棟
交通手段 山形鉄道フラワー長井線「宮内」駅より徒歩約15分
営業時間 夏季(4月~10月)10:00-17:00
冬季(11月~3月)10:00~16:00
定休日 木曜日
公式インスタグラム https://www.instagram.com/gelatoen.official/
ABOUT ME
トミヤ
1990年生まれ、山形県出身。珈琲と音楽と手仕事が好き。山形の虚飾のないひたむきな人やもの、場所を届けます。
関連記事