山形県遊佐町にエメラルドグリーンに輝く池があるという噂を聞きつけ、確かめにやってきました。
丸池様は遊佐駅から車で約12分ぐらい。秋田県との県境に位置しています。
まずは丸池様の近くにある箕輪鮭孵化場(みのわさけふかじょう)を目指し、駐車場を利用させてもらいます。
箕輪鮭孵化場では10月〜3月の間、鮭やいくらの販売をしていて、捕獲の見学もできるとのこと。
興味がある方は「箕輪孵化場のパンフレットサイト」をご確認ください。鮭を丸っと1尾購入できるようです。
駐車場から牛渡川沿いを歩いて丸池様に向かいます。
牛渡川は鳥海山から流れてくる湧水が豊富な川で、透明度が高くきれいです。
この川には梅花藻(バイカモ)という水草がたくさん生息しています。川の流れに沿ってなびいている姿は龍の鱗のようです。
そんな梅花藻をみながら木々の間を歩くと
丸池様が見えてきます。
エメラルドグリーンに輝く姿は呼吸を忘れてしまうほど神秘的です。池を囲うようにウネウネと伸びている木はまるで神聖な池を守っているように感じます。
【丸池(まるいけ)】
この池は、県内唯一といわれる湧水のみを、水源としています。
直径約20m、水3m50cm
水はあくまで冷たく澄んでおり、水中の倒木さえもなかなか朽ちはてず、まるで龍のごとく地底にひそんでいます。「丸池様」なる信仰の対象となっており、けっして魚など捕ってはなりません。この「丸池様」の社叢は全くの原始林なので町の天然記念物にも指定され、保護につとめております。
1996年9月 ゆざ環境百年委員会
引用:看板
丸池様に棲んでいる魚は片目という伝説が伝えられています。
この池に棲む魚が片目だというのは、前九年の役で、安倍宗任(鳥海弥三郎)と戦った源氏の鎌倉権五郎景政が、宗任に左の目を弓で射られ、
同輩に矢を抜いてもらい、この池で眼を洗ったところ、池が真っ赤に染まり、それ以来この池に棲む魚はみな片目になったという伝説に基づいたものである。
遊佐町教育委員会
引用:看板
池の生き物は絶対に獲っていけないので確認できませんが、きっと片目なのでしょう。
ロマンある伝説で素敵ですね。
丸池様はエメラルドグリーンの池だけではなく、周りの木々も魅力的です。日常では見られない育ち方をしていてこれらも合わせり神秘的な場所に感じました。
あとがき
エメラルドグリーンに輝く池をみたのが初めてだったので言葉が出ないぐらい感動しました。牛渡川に生息している梅花藻(バイカモ)や、不思議な成長をしている木々も魅力的なポイントです。
また源氏の鎌倉権五郎景政にまつわる片目魚伝説もあるためロマンが溢れる場所でした。
歴史や写真が好きな方は、この神秘的なエメラルドグリーンに輝く池をシャッターに収めてみてください。
名称 | 丸池様(まるいけさま) |
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住所 | 山形県飽海郡遊佐町 直世荒川57 |
交通手段 | 遊佐駅から車で約12分 |
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